濁酒(どぶろく)の効用と楽しみ方
どぶろく(濁酒)は日本酒よりはるか長い歴史を持つ日本の伝統的なお酒です。昔は神聖なものとして扱われ、豊作祈願をはじめとした神事に使われてきたという側面を持ちます。
見直されつつあるどぶろくの持ち味
戦後に作られていたどぶろくは粗悪品が多く、その影響で、長年どぶろく
は「密造酒」等の悪いイメージを払拭できずにいました。しかし、そんな
どぶろくのイメージが見直されつつあります。注目されているのはその高
い栄養価で、お酒でありながら、美容や健康効果が期待できると考えられ
ています。どぶろくに含まれる栄養価のなかで、特に注目なのが必須アミ
ノ酸です。人間は必須アミノ酸を体内で生成できないため、食品や飲料な
どで摂取しなければいけません。どぶろくはそんな必須アミノ酸を全種類
含有しています。
どぶろくには筋肉を作るのに役立つバリン・ロイシンといった必須アミノ
酸や、麹菌から生成されるコウジ酸も含まれます。コウジ酸にはメラニン
の生成を抑える美白効果あると期待されています。
とはいえ、どぶろくはあくまでお酒なので、飲みすぎると逆に健康を損ね
てしまいます。美容と健康のために飲んでみたいという人は、適量を心が
けることが大切です。
どぶろくカクテル
どぶろくに、カルピスやサイダーをお好みで混ぜると、とても飲みや
すくなります!ぜひお試しください。
福光酒造流
「かんたん! 塩どぶろく鍋」の
作り方
◆材料(4人分)
豚肉:400g(鶏肉でもOK)
長ネギ:2本
白菜:1/2個
マイタケ:1袋
豆腐:1丁
その他お好きな野菜
どぶろく:200㎖
塩:大さじ1杯半
◆作り方
お鍋に材料をカットして入れ、上からどぶろくと塩を注ぎ入れて数時間放置。(どぶろく効果で野菜や肉が柔らかくなる)その後、蓋をして中火で30分煮込めば出来上がり。どぶろくに含まれる栄養成分も一緒に取り込めますので、美味しくて健康にも優しいお鍋です。
野菜はお好みで。水を使わないので、野菜は多め入れた方が美味しいです。30分以上しっかり煮込むと、どぶろくのアルコール分も飛ぶので、お子様でもお召し上がりになれます。
残った汁に、麺やご飯を投入すると〆のラーメンや、雑炊もできます!